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執筆者の写真伶 佐々木

25.鳥見山

このアルバムは佐々木と大学の軽音サークル時代の後輩、大橋翔司P(そういえば関係性を書かずにここまで来ていましたね)で音については、マスタリングを除くほぼ全てを完結しています。「ほぼ」なのは、この曲で唯一の客演があるからです。

 それは、同じサークルの先輩の植林望さん。気づけば日中に活動せず夜を迎えるブルース「夕方」など数々の名曲を残し、学祭でコピーバンドをやるとなるとファンクやダブ、レゲエなどに挑戦する、音楽的な趣味も幅広い人です。一見フォークソングのような曲でも、ヒップホップのようなリズム感が生まれるのが植林さんの特徴だと思っています。

 家に転がっていたカポをなんとなしに4フレットにつけて弾いていたら曲ができて、ピアノも足してみたがインストだけは寂しい。どうしようかなと考えていた頃に植林さんがうちに遊びに来て、聴いてもらったところ「ええやん」と言ってもらいました。「そういえば、植林さんは演劇もやっていたやん」と(出演はもちろん、脚本、主題歌までやっていました)思い出し、その場でポエトリーリーディングを持ちかけ。快諾してもらい、その2週間後には録音しました。ぼんやりしていたイメージが、一気に形になって帰ってきて、人に投げる楽しさを久々に味わいました。本当にありがとうございました。


 曲としては、長いことクラシックをやっていた影響があるのかなと思います。私淑している浅井健一さんのインスト「shallow well」のイメージもありますね。shallow well、最近10年前の音源だけサブスク解禁されたので、ぜひ聴いてみてください。ピアノインストなんかもあります。



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